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ミステリの祭典

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革命の血

作家 柏木伸介
出版日2024年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 小原庄助
(2026/05/22 08:28登録)
物語は沢木の現在時の話が「私」、三十年前に行われたオペレーションの顛末が「僕」という一人称で交互に描かれていく。「私」の章では佐脇の主な捜査対象である謎多き新左翼系組織・自由各新党(LIP)との関連をはじめ、岩間との地道な捜査が続いていく。こちらはオーソドックスな公安警察ものの運びだが、一方「僕」の章では、少年時代から公安警察と関わりのある複雑な青春期を過ごしてきた沢木の若き日のスパイ活動の悲喜こもごもとともに、初恋の戸惑いや悦びも描かれる。その意味では、青春ハードボイルドタッチである。
公安警察ものとしては、刑事部との争いや警視庁との手柄合戦。「僕」の章では、極左暴力集団の犯罪捜査に当たる神奈川県警公安三課の刑事と彼らが操る協力者たちとの生々しい関係劇が読ませる。
終盤には時代の変革期という背景設定を活かした大技も控えており驚かされた。

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