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ミステリの祭典

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やとわれインターン

作家 ローレンス・オリオール
出版日不明
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 人並由真
(2026/05/15 01:38登録)
(ネタバレなし)
 パリの大病院の外科医で同病院の実力者である「大ボスB」こと40歳代末のギョーム・ブラサール。その別荘でその夜、ひとりの人間が変死を遂げた。話は数ケ月前、ギュームが、32歳の赤毛美人の愛人ダニエル・フェレグリーニとある計画を共謀したことから始まった。その計画の内容は、美青年だが貧しいインターン生ヴァンサン・ドゥボスを、ギョームの38歳の美貌の妻ルイーズが住むギョームの自宅に招き入れる企てだった……!?

 1966年のフランス作品。同年度のフランス推理小説大賞受賞作品。
 冒頭で変死体の登場が語られるが、誰が死んだ(殺された?)かは後半~終盤までわからない、というニコラス・ブレイクの『雪だるまの殺人』みたいな趣向。4人の主要人物のなかの誰かなのは察しがつくが。

 とはいえブレイクのようにパズラーではなく、良くも悪くもうっすらとしたサスペンス感が全編に漂うフランスミステリで、味わいは画面に吸引力があるヌーヴェル・ヴァーグ映画を眺めつづけるような感触に近い。
 ラストのひねりの向こうにある文芸味と作劇の結晶感は存外にまとまりがよく、秀作未満~佳作よりちょっと上、といった感じ。

 ちなみに本書は著者の第三作目の長編だったそうだが、日本ではこれ一冊しか邦訳されなかったので、作者のトータルの力量はなんとも言えない。
 今ならミュッソとかミシェル・ビュッシあたりの系譜の作家と認識されそうかな?

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