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ミステリの祭典

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ナッハツェーラーの城――或いは最後の〈奇書〉

作家 倉野憲比古
出版日2026年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2026/06/01 11:11登録)
 奇書としての雰囲気作りは万端、行動原理やトリックはビミョーで寧ろ当然。四大奇書の衣鉢を継ぐ意志が満々だと伝わって来る。面白かったのは確か。

 しかしそれ故に、縮小再生産に留まってしまったとも思う。ああいう系統ならば仕方ないなぁと生ぬるい許容で、壊すべき世界の枠組みが予め限定的に矮小化されていないか。フォロワーはどうしてもフォロワーとして見られてしまうのである。
 四大奇書云々の部分はカットして、そんなものが書かれなかった世界での “最初の奇書” を目指すべきだった。

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