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ミステリの祭典

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QED 河童伝説
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日2010年02月
平均点2.33点
書評数3人

No.3 5点 nukkam
(2024/04/15 22:54登録)
(ネタバレなしです) 2010年発表のQEDシリーズ第15作の本格派推理小説で、「QED 神器封殺」(2006年)に登場した御名形史紋が再登場しています。歴史や伝説の謎解きと現代の犯罪の謎解きの融合がこのシリーズの特色ですが、本書に関してはあまり上手く融合できていないように思いました。死体が手や腕を切り落とされるという謎はそれなりに魅力がありますが、被害者が製薬業界関係者という設定なのに薬局に勤務している桑原崇や棚旗奈々が事件捜査にほとんど関わりません。真相解明場面にも立ち会わず、トリックの一部を見破ってはいるものの探偵役としては全く物足りません。神話や伝説に登場する有名な神々や人物があれも河童、これも河童という崇の説が少し興味深いですが、ちょっとこじつけっぽく感じました。

No.2 1点 ドラえのん
(2017/08/22 00:08登録)
こういう作品を、商業ベースで出版していて、恥ずかしくないのだろうか??

No.1 1点 ドラえのん
(2017/08/22 00:02登録)
マンフレッド・ベニントン・リーとまでは行かなくとも、もう少し上手な覆面ライターがいて、作品にしたら、これほどまで酷い作品にはならなかったと思う。とにかく、作家的センスは全くゼロ。蘊蓄とミステリが水と油のように乖離していて、痛々しい。蘊蓄も原典を検討すると要約誤りなど散見して、もう少し原典をきっちり読み込めと云いたい。要するに、この作者は小説家失格であり、本書を覆面ライターに渡して、書き直しなどすれば、まだ見られる小説になるかもしれない。

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