| 拝み屋怪談 壊れた母様の家<陰> |
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| 作家 | 郷内心瞳 |
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| 出版日 | 2019年06月 |
| 平均点 | 7.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 7点 | メルカトル | |
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(2026/04/06 22:25登録) 昔、ある人が言った。呪いや祟りに期限など存在しないと。またある時、別の人がこう言った。人は自らの意思で、願いで、欲望で、神を造りあげることができるのだと――。10月半ば、拝み屋を営む著者の許に、電話で一件の相談依頼が舞い込んだ。依頼主は高鳥謙二。謙二は11年前、大きな災いにまつわる相談をしてきた女性で今は亡き、高鳥千草の元夫だった――。全てが終わったはずの忌まわしき災禍が、再び息を吹き返す……。 Amazon内容紹介より。 本作は『花嫁の家』に収められた『母様の家』の続編の様なものなので、そちらを先に読まないと人物相関図が十分に理解出来ない為、順序を踏んで読み進めるのは必須だと思います。『来たるべき災禍』の加奈枝は少しだけ出て来る程度なので、読まなくても支障はないでしょう。ただこれに続く<陽>の方はまだ分かりません。 この作品に対してこんな言い方は不謹慎かもしれませんが、エンターテインメントとして優れていると思います。怖さはそれ程でもありませんが、とにかく面白いです。特にシロちゃんの章は琴線に触れるものがありました。このエピソードがどう物語に影響して来るのか、最初はさっぱり理解出来ませんでしたが、後々効いてきます。前作と違って話が動くのがスピーディーで、各シーンの切り替えが早いので話がどう転ぶのかが読めません。まずはこれにて役者は揃い、プロローグはこれで打ち切りと云う訳でしょう。本書の真価は次巻で発揮されるものと思われます。それにしても途中意外過ぎる事実が明かされ、そんな筈はないと個人的に非常に驚かされました。 |
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