| ときどき私は嘘をつく |
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| 作家 | アリス・フィーニー |
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| 出版日 | 2020年03月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 6点 | ことは | |
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(2026/04/05 22:29登録) デビュー作ということだが、やはりフィーニーは最初からフィーニーだったのだな。フィーニーを読むのは3作目だが、「彼は彼女の顔が見えない」にも書いた下記の特徴が、本作にもほぼ共通している。 「登場人物はかなりしぼられている。章立ては細かい。章の切り替え毎に視点人物を切り替え、そこに続きが気になるような「引き」がある。視点人物の語りには、”信頼できない語り手”だろうかと思わせるところがある」 相違点といえば、「視点人物の切り替え」が「時間軸の切り替え」に変わっているくらいだろう。 本作については、タイトルから「ときどき私は嘘をつく」と言っているように、真正面からの”信頼できない語り手”に取り組んでいる。それをふまえて、いくつもの意外な展開を途中に仕込んで飽きさせない。 既読2作と比較すると、「引き」の点で本作はやや劣る気がする。そこは、デビュー後に作家として成長していった結果なのだろう。だから、試しにフィーニーを読んでみようというのなら、本作はすすめないかな。他のフィーニー作を読んで楽しめたなら、本作も楽しめるはず。 |
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