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ミステリの祭典

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サプライズ・エンディングス 嘘

作家 ジェフリー・ディーヴァー
出版日2026年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2026/05/01 10:12登録)
先に翻訳出版された「サプライズ・エンディングス 罠」と同じく、電子版でのみ発表されていた作品を日本で独自に編集した中編集で、8編のうち残りの4編が収録されています。
個人的に、最近のディーヴァーの長編は書き込み過多と言うか、長尺を読んでいて疲れてしまう感じがあるので、ある程度物語性があって、意外な展開を楽しめる中編が丁度いい。

最初の「被害者クラブ」は、地方の名門大学で起きた女性教授を被害者とする、性的画像拡散事件をベテラン保安官補が追う捜査小説&フーダニット。作者にしては地味な展開が続くが、保安官補のルーティンワークを伏線にして、最後に現れる裏の構図は独創的で意外性がある。
「忘れられし者」は、懸賞金ハンターのコルター・ショウが登場し、麻薬密売人殺しの罪で逮捕・収監されている青年の冤罪を晴らす。シリーズ長編のプロモーション版のようですが、あまり読んでいないシリーズの主人公の造形を知るのに丁度良かった。
「帰任報告」は、国境の街エルパソ市の麻薬捜査課の刑事たちとメキシコの麻薬組織との攻防戦を背景にして、どんでん返しの連続技が繰リ出される編中で最も作者の本領が発揮された作品です。
最後の「ターニングポイント」は、マトリョーシカ人形を現場に残す連続殺人犯と、家族も標的にされかかる捜査班のネヴィル刑事の視点で語られる物語の、登場人物の立ち位置が終盤に劇的に変転する正に作者のお家芸の作品です。

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