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ミステリの祭典

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妖しいクレヨン箱

作家 阿刀田高
出版日1991年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2026/04/17 15:50登録)
 本書の中で更に「妖しいクレヨン箱」と題されたパートは、まず冒頭の「白い犬」が出色。オチよりも詩情で読ませる。
 驚いたのはコレ:“N子ってだれですか” “名前の頭文字にNのつく人ですよ……夏子、直子、浪子……” 登場人物をアルファベットで表しているのは表記上の便宜かと思っていたら、いきなり本当のイニシャル・トークになるんだもの。叙述トリック?
 十二編、色々なタイプで総じて高品質。“マダム” なる雑誌に連載されたもの。原稿料が良かったのかしらん。

 以降のパートには波があって、でもショート・ショートはそういうものだ。広告の為に書かれたスケッチ風のものも幾つか収録、あっさりし過ぎじゃないかと思ったが、そう説明されるとまぁ納得せざるを得ない。
 「田代湖殺人事件」。泡坂妻夫に頼めば “実物” を書いてくれただろうか?

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