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ミステリの祭典

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スピーチ

作家 まさきとしか
出版日2025年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 HORNET
(2026/03/24 22:15登録)
 札幌、豊平川の川岸で見つかった女性の遺体。遺体は目に”黒テープ”が貼られており、それは8年前に近隣市で起きた女性殺害事件と同じ状況だった。札幌・澄川警察署の刑事、天道環奈は、 その上司であり〝人の不幸が見たい〞緑川ミキと組んで捜査にあたる。その捜査中、署で苦情を言い立ててる中年女性を目にする。女性が言うには、隣家に住む母子の挙動が怪しいという。それは、40代の引きこもり息子と70代の母親が住む家だった。



<ネタバレ>
 要所要所で挟まれる”母親の手記”。我が子が人を殺し、その隠匿に加担したという悔恨を語る内容で、当然”引きこもり息子の母”のように見えるのだが、ミステリに読み慣れ、しかも作者の作風を知っている以上は、その想像を裏切る展開になることはある意味目に見えている。
 で……案の定。
 だが、「では、その先は…?」の行方はなかなか奇想天外で、予想だにできない(できるわけもない?)モノで、いずれにしろ読み進めるのは楽しかった。
 さらに、一旦着地したかに見えたあと、もう一段積み重ねられていて、そここそが最も衝撃的でもあり、最後まで楽しませてもらえる、作者らしい作品だった。
 主人公の上司(相棒)である緑川のキャラもいい。
 いろんな色や要素が盛り込まれているが、複雑ではなく全体的に楽しめた。

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