| 桜葬 |
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| 作家 | 斎堂琴湖 |
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| 出版日 | 2026年01月 |
| 平均点 | 5.50点 |
| 書評数 | 2人 |
| No.2 | 5点 | メルカトル | |
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(2026/05/28 22:15登録) 駅のホームからバラバラ死体を線路に投げ、札束をばらまき、微笑を浮かべて自ら電車に飛び込んだ謎の男。 この不可解な事件を解明するため、県警捜査一課の刑事・氷室は、上司の滝坂と共に捜査を開始する。 男の足跡を追ううちに見えてきたのは、三年前の爆破予告事件との奇妙な繋がりと、複雑に絡み合う人々の祈りと罪。 すべての謎が解けるとき、あまりに哀しく切ない真実が明らかになる。 Amazon内容紹介より。 冒頭の強烈で、実に不可解な事件は何故起きたのかという圧倒的な謎を追う二人の刑事。しかしそれだけではありません。浦和界隈駅爆破予告事件がそこに絡んできて、背景にはコロナ禍が・・・。 手堅い文章で読ませはするのですが、あまり面白味はありません。実直過ぎて遊び心が足りないのではないかと思います。事件は徐々に明らかになっていきます、その度に登場人物が増えて複雑化して行き様々な要素が絡んで、裏に隠された事案が浮かんできます。 しかし、ですよ。肝心の何故死体をバラバラにした上、線路に放り投げたのか。500万の札束をばら撒いた意味は何か、どうして自身がクリスチャンであるにも拘らず電車に身を投げて死んだのか。死顔が幸せそうだったのは何故か。これらの謎が死者に訊く訳にもいかないとばかりに、ハッキリとさせなかったのは致命的な欠点となり得ると思いました。典型的な竜頭蛇尾と言わざるを得ないのです。多くの読者の興味は其処に尽きるのは間違いないのに、それを裏切った作者の罪は大きいですね。 |
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| No.1 | 6点 | みりん | |
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(2026/03/08 17:55登録) バラバラ死体を路線に放り投げ、火を放ち、札束をばら撒いた後、駅のホームで投身自殺した男は満ち足りた顔で死んでいた… 動機一本に絞った内容で、あらすじ通りの実に不可解ともいえる犯人の行動が、3年前に起きた爆破予告事件を中心に徐々に明らかになっていく。 渦中の人間たちはいずれも大小様々な理不尽を抱えており、その理不尽を互いに押しつけ合って起こった悲劇だった。氷室だけは理不尽に向き合い、自分なりに答えを出して警察になった。例え利己的な目的であっても立派だと思う。だが、この事件のように、この世にはどうしようもない理不尽もある。ああ…犯人にとっては止むに止まれぬ理由だった…仕方がなかったんだ…というような結末の一歩先が読みたかった。 |
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