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ミステリの祭典

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桜葬

作家 斎堂琴湖
出版日2026年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 みりん
(2026/03/08 17:55登録)
バラバラ死体を路線に放り投げ、火を放ち、札束をばら撒いた後、駅のホームで投身自殺した男は満ち足りた顔で死んでいた…

動機一本に絞った内容で、あらすじ通りの実に不可解ともいえる犯人の行動が、3年前に起きた爆破予告事件を中心に徐々に明らかになっていく。
渦中の人間たちはいずれも大小様々な理不尽を抱えており、その理不尽を互いに押しつけ合って起こった悲劇だった。氷室だけは理不尽に向き合い、自分なりに答えを出して警察になった。例え利己的な目的であっても立派だと思う。だが、この事件のように、この世にはどうしようもない理不尽もある。ああ…犯人にとっては止むに止まれぬ理由だった…仕方がなかったんだ…というような結末の一歩先が読みたかった。

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