home

ミステリの祭典

login
君の教室が永遠の眠りにつくまで

作家 鵺野莉紗
出版日2022年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 麝香福郎
(2026/04/01 19:47登録)
異様な事実や事態が提示されていき、加速度的に物語の状況は異常化する。第一部の終盤から第二部冒頭にかけてはそれが頂点を迎えるが、その後も一筋縄ではいかない展開が連続連続し、予断を許さない物語に手に汗握る。また物語のあちこちで噴出する登場人物たちの切ない想いも印象的。破調気味の揺らぐ展開と、暗い情緒がもたらす味わいは格別。

No.1 5点 猫サーカス
(2026/02/24 18:47登録)
小学六年生の遠野葵と落合紫子は、北海道にある不思子町という町で暮らしていた。しかしある時、葵と紫子の間に亀裂が入る。不思子町で起こる不可思議な行方不明事件、新しくやってきた教師の正体、そして葵と紫子の関係はどこへ向かうのか。それぞれの謎が、不穏な空気とともに三部にわたって解かれてゆく。少女たちの関係性が読みどころのひとつで、閉鎖的な愛憎と子供の頃のトラウマが絡み合い、どろりとした感情に変わってゆく様子は、背中が冷たくなる。大人になって気付かされる子供の頃の残酷さが伝わってくる。

2レコード表示中です 書評