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ミステリの祭典

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妖櫻忌

作家 篠田節子
出版日2001年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 SU
(2026/02/15 16:59登録)
女流作家の大家・鳳月が不慮の最期を遂げた。彼女の秘書・律子が執筆した故人の評伝の文体が、日増しに鳳月のものと酷似してゆくことに気付いた編集者の堀口は、律子が鳳月の遺稿を自分の作品として発表しようとしているのではないかと疑うが。
前半のミステリ仕立てが、後半は超自然的なホラーに転じる構成が面白い。小説を書くという行為自体に憑依されたかのような二人の女の艶めかしくもおぞましい情念こそが、この物語の恐怖の核と言える。しっとりとして、それでいて艶を含んだ語り口は耽美的でさえある。

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