| 狼の一族 アンソロジー/アメリカ篇 若島正編 異色作家短篇集 |
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| 作家 | アンソロジー(国内編集者) |
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| 出版日 | 2007年01月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 2人 |
| No.2 | 7点 | クリスティ再読 | |
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(2026/05/14 20:46登録) 早川書房「異色作家短篇集」のアンソロ巻は当初「壜づめの女房」だったのだけど「内容と訳文が、思ったよりも年輪を刻んでしまっているように見えた」という理由で、2007年の「新装版」の編者に指定された若島氏は、すべて捨て去って新しく三巻のアンソロを選んだ。この新装版の方針は、1)旧アンソロは50-60年代中心だが、新アンソロは60-70年代を軸に90年代までを含む、2)旧アンソロにはダール・ブラッドベリ・エイメといった既存巻に個人集がある作家も一部含まれたが、これは止める。3)旧アンソロは日本語版EQMM掲載作だが、今回は本邦初訳で揃える。こんな方針で新しくアメリカ篇・イギリス篇・その他世界篇で3巻のアンソロが編まれたわけである。 この巻はアメリカ篇。初出雑誌はいろいろで50-70年代の作品。内容はSFとかファンタジー主体という印象が強いな。 狭義のミステリはリッチーの「貯金箱の殺人」と、一見ホラーとみせかけたチャールズ・ウィルフォードの「鶏占い師」くらいかな。「貯金箱~」はちょっと人情物っぽい味わい。「鶏占い師」は転んでもタダでは起きない?ロバート・クーヴァー「ベビーシッター」も犯罪小説かもしれないが、記述手法があまりに前衛的でわけわからん感が漂う。断片化されすぎて辻褄が合っているようにも思えないんだ。これじゃ読者は困る、けどこれが狙い目なんだろうな。 アホアホなファンタジーとして面白いのはウィリアム・コツウィンクルの「象が列車に体当たり」。童話っぽいと言えばそうだが、象vs機関車のタイマン勝負!いやホントそれだけの内容。振り切った面白さがある。 子どものコマ対決をあたかもウェスタン小説のガンマンの対決みたいに描いた、ジーン・シェパードの「スカット・ファーカスと魔性のマライア」だって、一見アホだけど子どもにも子どもの「シリアス」があるというのは確かなことなんだ。そういう辺りを突いていて鋭い。 奇妙な貝と共生しているかのような少年を描いた R.A.ラファティの「浜辺にて」は異能SFみたいなものだけどもファンタジーっぽい明朗さがあっていいな。雰囲気が好き。 パズラー書いていて有名なジョン・スラディックの「他の惑星にも死は存在するのか?」は、タイトルから予想されるようにSFなんだけど、スパイ小説っぽい設定のワイドスクリーンバロックSF...のパロディみたいなもの。すごくバカっぽい面白さがある。ハチャハチャSF風かな。 というわけで、編者の好みかもしれないが、アホっぽい陽性な作品が多い。意外に好き。 |
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| No.1 | 5点 | 蟷螂の斧 | |
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(2026/02/09 20:34登録) (異色作家短篇集20) ①ジェフを探して(フリッツ・ライバー) 6点 バーに立ち寄る若い娘。年老いたバーテンには彼女が見えるが、若いバーテンには見えない…彼女の依頼事(SFではなくホラー) ②貯金箱の殺人(ジャック・リッチー) 7点 少年が小遣いを貯めた27ドルで殺人を依頼。実際に殺人事件に…少年の目的(二転三転) ③鶏占い師(チャールズ・ウィルフォード) 7点 鶏占いで2回も同じ「死」が出た。信じるしかない?…その対策(結末は皮肉) ④どんぞこ列車(ハーラン・エリスン) 7点 貨物列車で生活する男。そこに若い男女が乗り込んできた。「こいつはいけるぞ」…危険な臭い(男気) ⑤ベビーシッター(ロバート・クーヴァー) 2点 パーティに出かけた夫婦。留守を預かるベビーシッター。そのボーイフレンドたち。その他TV番組などが断片的(非常に短く)、かつ時間軸も前後して語られる…現実?幻想?(実験小説らしいが面白くもなんともない) ⑥象が列車に体当たり(ウィリアム・コツウィンクル) 5点 列車に立ち向かう、お馬鹿な象さん…ナンセンス(牝牛の行動が笑える) ⑦スカット・ファーカスと魔性のマライア(ジーン・シェパード) 6点 少年時代の喧嘩ゴマ。強いコマを捜し勝負する…勝負の行方(たかが玩具のコマだけど迫力があった) ⑧浜辺にて(R・A・ラファティ) 6点 頭でっかちの4歳児。浜辺で彼の頭より大きい貝を見つけた…利発な貝(父親ほか登場人物がとぼけているW) ⑨他の惑星にも死は存在するのか?(ジョン・スラデック) 2点 ある惑星での地球人スパイの逃亡劇…手提げ鞄が重要(SFなんだけど、理解できませんW) ⑩狼の一族(トーマス・M・ディッシュ) 6点 幼い少年は、ある日突然狼に変身。その後、人間に戻ったり…その運命は?(人間に戻った時、狼狩りに参加しなければならない) ⑪眠れる美女ポリー・チャームズ(アヴラム・デイヴィッドスン) 5点 展示場には三十年間眠り続けている金髪の美女がいた。話しかけると…インチキ?(事故で助けたのはどちらの人物?) |
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