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ミステリの祭典

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あなたが選ぶ結末は

作家 水生大海
出版日2021年10月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 ミステリーオタク
(2026/05/28 21:19登録)
 作者の一番最近の短編集・・・多分。
 個人的には3冊目。
 
 《俺の話を聞け》
 ある人物の不審死に関して関係者たちがインタビューに答える形でのコメントを連ねながら真相に迫っていく形式(貫井徳郎の「愚行録」の形式、だったかな?)のストーリー。
 読みやすい上にどんどん好奇心を掻き立てられていくので読み止まらない。ただ結末は・・・・なるほど、本書のタイトルはそういう意味なのか。

 《二週間後の未来》
 コロナ禍を背景にした、ある会社内での恋愛、セクハラ、パワハラに絡むエピソードたが、何ともダラダラした感じで第1話に比べるとリーダビリティ、スピード感が著しく劣る。まぁ結末は本書の作品としては悪くないが。

 《それは財布からはじまった》
 オープニングは財布の掏摸とじじい、ばばあの応酬。そしてそれがきっかけで始まる婆さんと婆さんにつきまとう保険外交員の楽しい攻防戦・・かと思いき・・

 《きみのための探偵》
 映画「卒業」の有名なシーン(自分は見ていないがそのシーンのことは知っていた)の再現で幕を開ける探偵もどき物語。
 途中で変な小叙述が使われていたりもするが、最後の方は話がよく分からなかった。

 《真実》
 う〜ん、最終話そう来たか。これは完全に想定外。
 そして最後の最後、これは予想通りと言うべきか、予想外と言うべきか。


 本書は本書の前に読んだ作者の短編集「最後のページを捲るまで」のテイストを踏襲しているが、更にその前に読んだ「ランチ探偵」はまるで別人が書いたかのような短編集だった。
 漫画家から本格ミステリ作家への変遷と言えるだろうか。

No.1 6点 虫暮部
(2026/02/20 15:58登録)
 基本コンセプトは『最後のページをめくるまで』と同様。技術的には水準を維持しているが、インパクトは若干落ちる。
 まぁ二冊目だから、そういう心構えが出来ちゃってたから、読み方が厳しくなってるのはあるだろう。起承転の起伏も充分読ませる力があるので、結のどんでん返しばかりに注目すべきではないと思う(でも作者が “結末” に注目させたがっているんだよね……)。

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