| 七月の鋭利な破片 |
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| 作家 | 櫛木理宇 |
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| 出版日 | 2025年06月 |
| 平均点 | 7.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 7点 | HORNET | |
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(2026/01/30 21:33登録) 中学校ので英語教師・青哉は、久しぶりに小学校の同級生・武丸、凪、若葉と4人で集まった。4人は小学生だった14年前に、林間学校で同じ班だった、クラスで忌み嫌われていた少年の殺人事件を振り返る。苦い思いを抱えつつ、また会うことを約束した数日後―…若葉が絞殺体で発見された。14年前の事件とかかわりがあるのか?幼児性愛者による犯行とされた事件には、実は隠された真相があるのか―? 最近は定番と言ってもよくなった、過去と現在を交互に章立てする構成により、その両軸で一歩ずつ真相に迫っていく。どちら側でも、主人公・青哉が心を寄せる凪の存在がキーで、彼女の隠された内実が少しずつ見えてくるという話の運びはなかなか。 関係者たちが一気につながっていく終末の真相は怒涛で、仕組みは確かにスゴイ。その真相から翻って見れば、意味のある伏線描写はそこここに散りばめられていて、唸らされるところはあった。 ミステリの仕掛けだけでなく、「一昔前の小学校あるある」ともいえるような、当時の学校の特徴を捉えた描き方が、作品全体の面白みを増していると感じた。 |
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