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ミステリの祭典

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ラクロワ姉妹
シムノン ロマン・デュール選集

作家 ジョルジュ・シムノン
出版日2026年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2026/04/07 09:43登録)
シムノンの中でも多少短めにもかかわらず、大きく3部に分れているのが珍しい作品です、各部は3章ずつで構成されています。タイトルの姉妹他何人もの登場人物の視点を細かく切り替えていく手法も、珍しいでしょう。
「あたかもいびつなホラー、あるいは箍の外れた凄まじいサスペンス小説と向かい合ったかのような読後感をもたらす」と、巻末解説で瀬名秀明氏は書いています。「あたかも…」ならば、実は本作はホラーでもサスペンスでもないのかというと、言葉の定義にはよるでしょうが、確かにどちらとも言いにくいのです。
ミステリ的な要素がないわけではありません。毒殺未遂はありますし、毒薬分析も行われます。第2部第2章で起こる出来事も犯罪とは言えませんがミステリ的。さらに一種の館ものと見ることもできます。瀬名氏も、真の主人公は「〝家″そのものだといえるだろう」としています。でもねえ…

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