| ふたり腐れ |
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| 作家 | 櫛木理宇 |
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| 出版日 | 2025年04月 |
| 平均点 | 5.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 5点 | HORNET | |
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(2026/01/18 21:23登録) コールセンターの派遣社員として日々苦情電話に応対する飯島市果は、たまに居酒屋での一人飲みを楽しむ、平凡な独身女性だった。ところがある日、居酒屋で見知っていた男性が女装をし、人を殺す場面を目撃する。目撃された相手は、そのまま市果を脅迫して自宅に乗り込み、一緒に生活させられる羽目に。だが、市果はその共同生活に次第に馴染んでいき、やがて2人の間には奇妙な連帯感が生まれていく― <ネタバレ> 物語の発端や、不思議な殺人鬼・セイとの関係が発展していく様子、物語に絡んでくる市果の職場での不倫問題など、飽きのない展開を楽しめる。途中からセイの犯罪に市果も加担していくのは、こうしたダークな話にはありがちな展開ともいえ、驚くことはなかった。 さらにこういうタイプの物語でありがちな展開として、市果がたびたび引き合いに出す市果の姉・美雨は「架空の人物」ではないか…などとも予想していたが、それは外れ、また違った方向での真相が用意されていた。 ラストには市果の狂気がセイの狂気を上回ってしまうのだが、物語冒頭から描かれている市果の内面からあまりに飛躍が激しく、そんな市果とセイが出会ったというのも偶然が過ぎる気がして、ちょっとなぁ…とは思った。 |
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