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ミステリの祭典

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悪魔の飽食

作家 森村誠一
出版日1983年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 HORNET
(2026/01/11 17:19登録)
 写真の誤用問題もあり(本版は改訂済み)、事実の真偽性が問われることもあった問題作であるが、731部隊が当時人道にもとる人体実験をしていたこと自体は、その規模や詳細に諸説があったとしても、概ね事実のようである。
 時代や社会状況によって、人の道徳観、倫理観はいかようにも揺れるという怖さが身に染みた。この部隊を指揮したり、属したりして実験に従事した人たちも、その時代はそれが国の振興のための正義なのだと普通に思っていたのだろう。(もちろん苦しかった人もいるであろうし)
 「その時代に生まれても、自分はそうはならなかった」などと簡単には言えないと思う。ただ、二度とそうならないための努力はこれからできる。

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