| 氾濫の家 |
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| 作家 | 佐野広実 |
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| 出版日 | 2025年01月 |
| 平均点 | 7.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 7点 | HORNET | |
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(2026/01/11 16:37登録) 50代の専業主婦・新井妙子の隣家で、ある日殺人事件が起きる。被害者の隣人は著名な大学教授、妻も大学の研究員。外からは立派に見える家庭だったが、内実はそうではなかったのか…そして妙子は我が家を顧みる。「お前は黙って従っていればいいんだ」「誰のおかげで食ってこられたと思ってるんだ」―完全に自分を見下し、従わせる夫、そんな父親が嫌になり出ていった娘、父親と話そうとしない息子。隣家で起きた殺人事件をきっかけに、新井家の闇が炙り出されていく― カビの生えた男尊女卑思想・家父長制の考え方で、傲然と振る舞う夫の姿に、読み進めるほど腹立たしくなる。同時に、それをそのまま受け入れてしまっている主人公・妙子の姿勢にもイライラする。 今時ここまでの状態の家庭はあまりないと思うのだが…ただここまでではなくても、妻や子どもを下に見たり、好き勝手にふるまう父親というのはあるかもしれない。 家庭の闇を題材にした小説は基本的に好きで、興味深い。面白かった。 |
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