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ミステリの祭典

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華に影
『帝都東京華族少女』」を改題・大幅に加筆修正

作家 永井紗耶子
出版日2014年02月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 ALFA
(2026/01/10 07:51登録)
W受賞の「木挽町のあだ討ち」は江戸の芝居小屋、こちらは明治の華族社会。どちらもちゃんと考証してあるのだろうが、江戸に比べてどうにも嘘臭く感じてしまうのはなぜか。
そもそも実際の華族制度なるものが西洋の物真似で、たかだか80年程度の仮想みたいなものだったからか。旧華族で異議のある方はご容赦!

被害者は維新の功労者で、政界の大立物かつ嫌われ者の黒塚伯爵。自ら主催するパーティーの最中に毒殺される。
探偵役は、被害者と因縁のある華族の令嬢千武斗輝子とイケメン書生の影森怜司。

丁寧に伏線が仕掛けてあるから推理する楽しみは十分。ダミーの答は簡単だが真相は難易度が高い。大どんでん返しや大団円ではなく、なるほどね・・・といったエンディング。
出来のいいパズラーなので、わざとらしい舞台設定を呑み込んでしまえば十分楽しめる。

なお被害者黒塚伯爵には実在のモデルがある。酒乱で妻を切り殺したと噂のある黒田清隆でのちに総理大臣になった。

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