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ミステリの祭典

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うたかた 吉原面番所手控

作家 戸田義長
出版日2025年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2026/02/08 09:44登録)
現(うつつ)は泡沫(うたかた)の夢

長年、吉原の面番所に詰めていた同心の木島が体調不良のため出仕が叶わなくなり、見習い同心の湯田が代わって勤めることになった。ところが、遊廓で不可解な事件が相次いで発生する。「困った事態があれば、夕顔に頼れ」と木島から聞いていた湯田は、花魁の夕顔に事件を持ち込む。
面番所手控シリーズの2作目。前作の内容からは、続編はないだろうと思われましたが、今作では夕顔がまだ健在な過去に戻っていて、再び密室殺人や人間消失などの不可能犯罪の連打に対峙することになります。今回は花魁・夕顔による安楽椅子探偵ものと言う趣向。
遊廓独自の文化・風習を伏線・トリックに結びつけるなど、まあ異世界のロジックとまでは言えないかも知れないが、作品舞台を上手く活かしている点は評価できます。
なお、本作には連作ミステリによくある仕掛けがありますが、前作そのものがミスディレクションとも言えるので、そちらを先に読んでいたほうが、より楽しめるのではないかと思います。

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