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ミステリの祭典

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吉原面番所手控

作家 戸田義長
出版日2024年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2026/02/07 09:17登録)
大遊廓・吉原の治安を担当する面番所に、40年勤め上げた元同心の木島が、かつて遊廓で遭遇した幾つかの難事件を、死の床で語りはじめる。いずれも木島の手柄とされていたが、謎を解いたのは、実は花魁の夕顔だった。

東京創元社出身の時代ミステリ作家三人衆と言えば、伊吹亞門、羽生飛鳥、戸田義長となるのでしょう。(前の二人は実在した人物を主人公としたものが多いので時代ミステリと言うより、歴史ミステリになるのかな)、戸田は今のところ文庫オリジナルの出版が大半なためなのか、あまり評判を聞かないような気がする。
作風は正に「本格ミステリ✕時代小説」で、不可能犯罪(密室モノが多し)やダイイングメッセージなどコテコテのトリッキーなものが多い連作短編集です。なかにはコラコラ!と、つっこみが入りそうな作品もありましたが、本作は一人の少女(禿)が遊女から花魁まで登っていく人生を縦糸としているので、物語性もあります。時代小説と本格ミステリが、うまく融合しているように思います。

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