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ミステリの祭典

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脱兎リベンジ

作家 秀章
出版日2011年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2025/12/23 22:27登録)
「気が散るから出てってくんない? "歩くギタースタンド"くん」
軽音部のイケメン部長・志鷹に「音出し」を拒否され、物置部屋をギターの練習場所に選んだ兎田晃吉(うさぎだ・こうきち)。

電源がないので適当な歌詞を生音にのせ、ひとりテンションMAX!!
ギターを思いっきりぶん回して、
「ビシィィッ!」
ポーズを取ったァ!
……ところを、漫研の部長・兎毛成結奈(ともなり・ゆうな)に見られて滝汗。
Amazon内容紹介より。

適当に蔵書の中から選んで読み始めたら、又バンドかよとなりました。しかし気を取り直して読み進むと、これが思いの外面白いのです。冴えない高校一年生の兎田が漫画家を目指す同級生女子の兎毛成と出会い、軽音部部長の志鷹の鼻を明かしてやりたいと結束していきます。更には最強のメンバーと言える上級生たち三人を仲間に、バンドを結成し学園祭のライブを目指すというのがメインストーリー。

何と言ってもキャラが立っているのがラノベでは重要で、そこは十分に合格点。また読み心地の良さも際立っていて好感度は嫌でも上がります。思わず兎田に感情移入している自分がいるのに気付かされました。物語もテンポ良く進み、適度に起伏に富んでいるし、人物像がそれぞれ確立されているのもポイント高し。色んな意味でハラハラさせられます。そして訪れる最後の対決の結末は・・・。エピローグに後日談まで付いていて後味も良かったです。

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