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ミステリの祭典

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いちばんうつくしい王冠

作家 荻堂顕
出版日2025年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2025/11/22 12:31登録)
 一体何が起きているのかさっぱり判らない気持悪さ。息を詰めてドミノを並べるような緊張感。
 やがて少しずつ状況が見えて来ると、きめ細かく編み上げられた群像劇に引き込まれたのは確かだ。不穏な演出も効果的で、総体として良く出来ている。
 しかし、“いつか” の希望を示していい話風(ともちょっと違うけれど)に纏めたけれど、これは同時に “中学生を洗脳する話” にも思えて気持悪さは消えない。心に変な染みが残されてしまった感じがする。

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