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ミステリの祭典

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最後にして最初の人類

作家 オラフ・ステープルドン
出版日2004年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 糸色女少
(2025/11/17 21:11登録)
戦争や疫病、回復困難な環境破壊などの災厄により、人類は滅びつつある一方、新たな進化の階梯を上ろうとしていた。
人類の科学技術や社会制度は、寄せては返す波のように発展と停滞を繰り返しながら、総体としては進歩してきたが、精神性の面では、ほとんど発展することが出来ずにきたと言えるだろう。そんな人類の結末はどんなものになるのか。
第一次大戦後の国際秩序であるベルサイユ体制が崩れ、世に暗雲が広がる時代に本書は書かれた。ここに込められた祈りにも似た思いは、これまた現代世界の不安に応えるものとしても読める。

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