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ミステリの祭典

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ミステリ・オールスターズ
本格ミステリ作家クラブ編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2010年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2025/11/07 22:45登録)
本格ミステリ作家クラブ設立10周年記念の書き下ろしアンソロジーが文庫化!! 辻真先、北村薫、芦辺拓、綾辻行人、有栖川有栖などベテラン執筆陣と新鋭たち全28名が一堂に会した本格ミステリの最先端!
Amazon内容紹介より。

全23名のミステリ作家による短編と、文庫化に際して有栖川有栖、光原百合、綾辻行人、法月綸太郎、西澤保彦によるリレー・ミステリ『かえれないふたり』の計24編が収録されています。著名な作家が並んでいますのでほとんど読んだ事のある人ばかりですが、初読みが早見裕司、山沢春雄、松本寛大の三名。

一言で言えば玉石混交、ですかね。あまり記憶に残りそうにないものが多い中、面白かったのは鳥飼否宇『二毛作』、松本寛大『最後の夏』、飛鳥部勝則『羅漢崩れ』、太田忠司『騒がしい男の謎』、門前典之『神々の大罪』です。中でも飛鳥部勝則が最優秀作だと思います。ホラー風味の本格ミステリですが、起承転結が確りしており、短い中にも内容がぎっしり詰め込まれていて、伏線回収も文句なしの傑作でした。ところで柄刀一の『ある週末夫婦のレシート』は一体何なのでしょうか。余りにも問題があり過ぎて問題作とさえ言えない代物ですよ。ああ云うのアリなんですかね、やりたい事は判りますが、それにしても・・・。
リレー小説はほとんど違和感なく、それぞれが個性を消して上手くリレーされています。これもなかなかの好印象でした。

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