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ミステリの祭典

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ファウンテンブルーの魔人たち

作家 白石一文
出版日2021年05月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 虫暮部
(2025/11/15 13:54登録)
 人類の明後日を占うエンタテインメント。SF的ガジェットが作品の根幹に据えられている点を重視するなら本作はSF。
 とは言え、“パズラー的な謎と論理” ではないものの、不可解な要素が次から次へと繰り出され、思いがけない地点へ誘導されて、ハッと気付くとオセロのように黒白が鮮やかに逆転しているのは、変則的かつハイ・スケールなミステリの読み味にも通じるものがある。
 それ反則! と何度も突っ込み、しかしそれら全てがいつの間にかアリになっていた。分厚いのにちっとも重厚な印象を残さないのは、初出が週刊新潮だったせいか(偏見?)。

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