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ミステリの祭典

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私たちに残されたわずかな永遠

作家 乾緑郎
出版日2025年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2025/11/07 12:10登録)
 二つのエピソードは、斬新と言う程ではないにせよ、しっかり組み立てられていてそれなりに読ませる。しかし本の真ん中辺りで両者の絡み方は見当が付き、そして捻りも無く予想通りに纏まってしまうのだ。これでは思わせ振りに二つ平行して語ったのが寧ろ逆効果。
 “ドゥマレ” の自然環境はもっと異界感たっぷりに設定しても良かったんじゃないか。タブレットを “石盤のような” と形容するのは皮肉っぽくてナイス。

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