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ミステリの祭典

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女の国の門

作家 シェリ・S・テッパー
出版日1995年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 糸色女少
(2025/10/25 21:08登録)
荒廃地に囲まれた土地に、城壁に囲まれた「女の国」と付属した「戦士の国」が点在する。女の国で生まれた男児は五歳になると戦士の国に送られ、十五歳の時点で、女の国に戻って戦士に軽蔑されつつ、従僕として暮らすか、戦士の国で死ぬ可能性の高い兵として暮らすかの選択に迫られる。
しかしこの制度には、隠された大きな秘密があった。古代ギリシャの都市国家をモチーフとしたディストピアもののこの作品は、ジェンダーを扱ったSFとして有名だが、核戦争後の世界で残された人々がどのような世界を築くかという思考実験としても成功している。

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