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ミステリの祭典

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死体埋め部の回想と再興

作家 斜線堂有紀
出版日2020年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2025/10/18 12:27登録)
 (x)(y)ってどういうこと? 読後に粗筋紹介を確認してやっと理解した。SFでもないのにこういうことするのはちょっと如何なものか。
 まぁそういう “企画” なのは判るが、無数の可能性を一つに収斂させて特定の文字として定着させることこそ “小説を書く” ことであって、一つに絞れないならそれを両立させる工夫をすべきなのでは?

 その部分は抜きにして物語自体について言えば、前巻と概ね同じ。設定上、物凄く斬新な推理とかは出にくい。
 あと、先輩がそこまで魅力的なキャラクターではない(駄目人間だけど愛せる、みたいな感じでもない)せいか、たまに深みのありそうな人生訓(?)がチラリと見えてもすぐ有耶無耶になっちゃうな~。

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