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ミステリの祭典

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悪魔の設計図
由利・三津木シリーズ

作家 横溝正史
出版日1976年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 HORNET
(2025/10/06 22:20登録)
 「悪魔の設計図」「石膏美人」「獣人」の3編を収録。
 もっぱら三津木俊助が主人公の役割で、後半になって由利探偵が現れる。


 「悪魔の設計図」…三津木が旅先で見た田舎芝居の舞台上で殺人事件が発生し、その背景にある複雑な血縁関係で次々に悲劇が…とまあ、横溝正史らしい立てつけの作品。めまぐるしく展開する活劇的な展開は飽かずに楽しめたが。

 「石膏美人」…本短編集ではもっとも紙幅が厚い中編。動機は一編目の「悪魔の設計図」と重なるような…最後の「婆や」の告白がなかなかのどんでん返しで、この時代の作品らしい突飛さは感じたものの、まずます楽しめた。

 「獣人」…40ページほどの短編で、乱歩の「少年探偵団シリーズ」のような怪人的話を楽しむカンジ。

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