home

ミステリの祭典

login
蜘蛛屋敷の殺人
樋山忍&古賀鳴海

作家 大神晃
出版日2025年08月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2026/08/24 20:32登録)
(ネタバレなしです) 2025年発表の樋山忍&古賀鳴海シリーズ第2作の本格派推理小説です。新潮文庫版の裏表紙で「元カノ実家訪問系トラベルミステリ」と紹介されていますが、この文言で本書を読みたいと思う読者がどれだけいるのでしょうね(笑)。あとタイトルセンスも微妙で、蜘蛛がうじゃうじゃ出現するのではと思って敬遠する読者もいるのではないでしょうか。それでいて期待して(もしくは覚悟して)読むと蜘蛛は全く出現しないのです。蜘蛛屋敷の名前の由来は一応語られますけど。メインの謎解きは20年前に起きた密室殺人事件で、樋山と現役女子大生イタコ探偵(!)との推理バトルが繰り広げられます。樋山の方がやたらとライバルに食って掛かっていてどこか小悪党っぽく描かれているのが可笑しいです。つじつまが合えば証明なんて必要ないとばかりに突飛もない推理が次々と披露されるのですが、真相もかなり突飛もないです。犯行前の準備が必要なあの綱渡り的なトリックの実行は信じがたいです(音がするし)。人物描写に深みがないのでエピローグの人間ドラマも空回りにしか感じませんでした。

1レコード表示中です 書評