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ミステリの祭典

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ないもの、あります
クラフト・エヴィング商會

作家 評論・エッセイ
出版日2001年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2025/09/14 22:36登録)
よく耳にするけれど一度として見たことのないものたち、あります。
たとえば「転ばぬ先の杖」。あるいは「堪忍袋の緒」。こういうものは、どこに行ったら手に入れられるのでしょうか? このような素朴な疑問とニーズにお応えするべく、わたくしどもクラフト・エヴィング商會は、この世のさまざまなる「ないもの」たちを、古今東西より取り寄せて、読者の皆様のお手元にお届けします。文庫化にあたり、新たに3品を加えました。
Amazon内容紹介より。

上記の他にも「左うちわ」「舌鼓」「口車」「金字塔」「一筋縄」「語り草」等様々な目に見えない言葉をどう解釈し説明するかに注目が集まるエッセイ集。ユーモアを効かせたつもりでしょうが、全く笑えません。至極当然の事ばかり書かれていて、当たり前じゃんとしか言いようがありません。

中には「金字塔」や「冥途の土産」みたいな死に直結するものがあり、これらは頷ける内容ではありました。尚それぞれ図とその取扱説明書的な解説が付属していて、字が細かいのを除けばそれなりに納得出来ます。それにしても、何故このような本が世間に認知され広く受け入れられているのかが理解出来ません。コスパは悪いし短いので暇潰しにもなりません。

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