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ミステリの祭典

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本売る日々

作家 青山文平
出版日2023年03月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 ALFA
(2025/09/07 10:04登録)
作者お得意の江戸のお仕事小説、今回は書肆(出版業兼書店)のあるじが主人公。
淡いホラーとシリアスな日常のなぞを含む中編三話。
実は短編集「江戸染まぬ」の「町になかったもの」が事実上の前日譚になる。四話続けて読むのも一興。
主人公の名前は変わっているが。

端正な文体で語られる起伏のある話は読みごたえ十分。作中の和書の蘊蓄は凄いが知識がなくても楽しめる。
全体にミステリー濃度は薄いので評価は控えめだが、本好きにはおすすめ。

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