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ミステリの祭典

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サマーゴースト

作家 乙一
出版日2021年10月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 まさむね
(2026/04/19 16:45登録)
 夏に飛行場跡地で線香花火をすると現れる女性の幽霊。自殺系サイトで知り合った3人の高校生たちが、その幽霊に会いに行く…という、いかにも作者らしい設定の青春小説。150ページちょっとの長さ。
 驚きの展開が…という感じではないけれど、それぞれの心の動きや時にユーモラスな4人たちの会話等々、心地よく読ませていただきました。「死ぬまで生きる」って何かいい言葉だなぁ。

No.1 7点 sophia
(2025/10/05 23:20登録)
乙一氏が脚本を担当した同名アニメ映画のノベライズ作品。自殺志願の3人の高校生の男女が廃空港の敷地で都市伝説のゴースト「絢音さん」と出会い、彼女との対話や冒険を通じて自分の生を見つめ直していくひと夏の物語。私が最後に読んだ乙一氏の作品は2003年出版の「失はれる物語」でしたが、当時と比べて18年後に出版された本作は筆力が増している印象を受けました。特にやりたいことがありながらも母親に逆らえず生きている主人公の心情描写は的確で共感できるものになっています。終盤に「絢音さん」の影響力がドミノ倒しのように3人に波及していく展開もよかったと思います。姉妹作と言われている「一ノ瀬ユウナが浮いている」の方も読んでみようと思わせる一作でした。

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