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ミステリの祭典

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流星と吐き気

作家 金子玲介
出版日2025年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2025/08/16 22:23登録)
・偶然の再会を「運命」と勘違いして、安全圏から告白をしようとするアーティスト。――流星と吐き気
・アニメにもなった作品の主人公のモデルは自分? サイン会で作者が元カレか確かめる高校教師。――リビングデッドの呼び声
・担当編集者に振られたにもかかわらず、才能は認められていて作品だけで繫がっている人気漫画家。――種
・昔付き合っていた彼女から独り言のようなLINEが送られてきて、死を仄めかされた編集者。――消えない
・かつて旅行先で意気投合した男性が偶然お客さんとなり舞い上がるレンタル彼女。――プラネリウム
Amazon内容紹介より。

私はこれまでの作者の「死んだシリーズ」を全て読みました。全部7点というそれなりの高評価をしてきました。しかし本作は正直いただけません。大人の恋愛小説という事になるんでしょうが、読みどころに欠けるというか、刺激が足りていないんですよね。衝撃とか驚愕と云った要素が一切ありません。そういうものを求めている私にとっては大いに物足りませんでした。

連作短編としてある趣向が施されてはいますが、決して目新しいものではなく、評価の対象とはなり得ません。Amazonでは相変わらず高評価が目立ちますが、私は評価しません。確かに主人公の内面は描かれていると思いますが、だからどうした、としか言えません。読み易いのでプラス1点としました。これが読み難ければ4点でしたね、っていうか気分的には裏切られた感が強いので気持ちとしては4点です。

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