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ミステリの祭典

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蛇姫荘殺人事件
〈赤かぶ検事奮戦記〉シリーズ

作家 和久峻三
出版日2001年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 たかだい
(2025/08/17 16:21登録)
西村京太郎の「十津川警部」、内田康夫の「浅見光彦」、山村美紗の「キャサリン」と並んで2時間サスペンスの常連「赤かぶ検事」
名前は知っていてもシリーズ(というか和久峻三氏の作品自体)未読だった為、「○○館」だの「○○荘」だといったタイトルの館物が好物の私が一番興味を惹かれた本作をチョイスして読んでみた次第
1本の長編かと思いきや、やや長めの短編が3本から成る短編集でした
タイトルになっている「蛇姫荘」はその内の2作目で、しかも言う程館物では無かったのは残念でしたが、中身は一番ボリュームがあって内容に力が入っていた印象
他の2作に関しては、話の筋書きは面白いが「その殺し方は無理ないかい?」なオチのやつと、倒れていた女性を救助しようとしたらそのまま犯人だと告発された男の話で、どちらも突っ込み所はあるが普通に楽しめる
文章がわりと軽快に感じられたのと、赤かぶ検事の自然体なキャラが性に合ったのかすんなら読み進められた作品でした
個人的には「西村京太郎」「吉村達也」に次いでかなり気楽に楽しめるミステリーを書かれる作家かもしれないと感じつつ、他のシリーズ作品にも積極的に触れてみようと思います

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