ヴェネツィアで消えた男 |
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作家 | パトリシア・ハイスミス |
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出版日 | 1997年02月 |
平均点 | 7.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 7点 | レッドキング | |
(2025/07/27 22:39登録) 謎の自殺を遂げた女流画家。遺された父親と夫の間の、ありきたりにして不可解な確執。シニカルな冷笑の次の瞬間に訪れる忿怒・・古代支那なら「怒髪衝天」と表現した様な・・忿怒。およそ和解など考えられない確執の情念の行き着く先は・・・。 ” 愛とはエゴの贈り物であり、それに返礼してくれる者か、最初から見返りを期待しない相手にのみ投げかけるべき物 ”・・うーん、何という哲学的真理の文学的表現・・パトリシア・ハイスミス、やっぱ、すげぇ。ミステリどころかサスペンスさえしてないが、点数大オマケ(こんなのばかりだナ、チト抑制せねば) |