| 公爵さま、執事には負けません 行き遅れ令嬢の事件簿 |
|---|
| 作家 | リン・メッシーナ |
|---|---|
| 出版日 | 2025年07月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 6点 | nukkam | |
|
(2025/10/11 01:21登録) (ネタバレなしです) 2020年発表のベアトリス・ハイドクレアシリーズ第6作のコージー派の本格派推理小説で(作者はヒストリカル・コージーと説明しています)、コージブックス版で500ページを越す大作です。ベアトリスがシリーズ6作目にして早くも(?)行き遅れ令嬢を卒業しました。内気な性格が災いしていたという設定はシリーズ第2作の「公爵さま、いい質問です」(2008年)以降はやや鳴りを潜めていましたが、社会的立場が大きく変化した本書では再び内気な性格が顔を出しています。もっとも探偵能力を疑問視されては黙っていられないとばかりにまたまた殺人事件の謎解きに乗り出すのですけど。疑われまいと他の容疑者を犯人だと告発する容疑者たちの事情聴取場面はなかなか面白かったです。推理が暴走気味ではらはらさせますが、最後は謎解き伏線を巧妙に回収しての解決です。それにしても作品名こそ書いてはいませんが過去作品の犯人を何回もネタバレするのは(本書が初めてではありませんが)やはり感心できません。 |
|||