home

ミステリの祭典

login
最上川殺人事件 旅行作家茶屋次郎の事件簿
旅行作家・茶屋次郎シリーズ

作家 梓林太郎
出版日2005年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 たかだい
(2025/07/07 22:05登録)
山形を代表する河川「最上川」流域を舞台に、とある一家を襲う数々の凶行の真相を描く旅情ミステリー
作中、放火→誘拐→身代金奪取→殺人というように次々と事件が畳み掛けてくる為、サスペンス色が強めで読んでいて勢いがあるのは良かった
全体的に2時間サスペンスのような仕上がりではあるが、その真相は(標的にされた一家にとって)大分理不尽なモノで個人的には犯罪の無情さがあって面白かったと思う
ただ一方で、主人公・茶屋次郎を取り巻く秘書の2人や編集者といった味方サイドのキャラクター性には微妙さを感じた部分もあった
話に緩急を付ける意味でも、ある種の清涼剤といった役割も担っているのだろうとは思うのだが、それはそれとして性格があまり好ましいとは言えず、シリーズ初見の身からしたらキャラ同士の繋がりもあまり見えてこず良い印象を持てないまま話が終わったのでその点に不満がない訳ではない作品でした

1レコード表示中です 書評