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ミステリの祭典

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金色の魔術師
金田一耕助シリーズ(ジュブナイル)/角川文庫版は山村正夫によるリライト

作家 横溝正史
出版日1979年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 たかだい
(2025/07/02 22:32登録)
ジュブナイル向けに書かれたライトなミステリー小説で、主に少年探偵団を自称する少年達が事件を調査し、その上で相談と報告を受けた金田一耕助が事件の全貌を解き明かすという形式でストーリーが進みます
従って、金田一耕助は(少なくとも本書に関しては)ほぼ安楽椅子探偵に徹してますし、いつもの横溝正史作品にあるようなおどろおどろしさは鳴りを潜め、どちらかというと少年達の冒険活劇といった趣きがあり、ちょっと物足りなさを感じたのも事実
メインのターゲット層が違うと言えばそれまでですが、個人的には独特の怖々とした雰囲気の横溝作品が好きなので、その辺は微妙に思った所でした
とは言っても、金色の派手な衣装に身を包んで少年少女をあの手この手で誘拐していく老怪人と少年たちの対決は、今で言うラノベ 的でそれはそれとして読み易く、楽しめました

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