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ミステリの祭典

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古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚

作家 入夏紫音
出版日2025年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2025/08/09 13:00登録)
 このミス大賞応募時には『九分後では早すぎる』だったタイトルを、刊行に当たって、この何も言ってないようなものに改題。とのエピソードが象徴しているかのような、個性の弱さ。
 そりゃあ確かに青春で推理なのだけれど、美形の癖に普通にいい奴だし、小奇麗で行儀の良い学生寮だし……せっかくフィクションなのに食い足りなかった。
 第一章の “謎の見出し方”、第二章の “一枚多い書類の出所” は上手くて、確かなセンスを感じさせるところもあるにはある。

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