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ミステリの祭典

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スターリン暗殺計画

作家 檜山良昭
出版日不明
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 びーじぇー
(2025/06/29 21:41登録)
昭和十三年六月、ソ連のリュシコフ大将が越境して「満州国」に亡命したと日本陸軍報道局が発表した。この事件は当時の新聞に大きく取り上げられたが、リュシコフのその後の消息については何の記録も残されていない。
この作品は文献と証言だけで構成されており、小説というよりドキュメンタリーのような印象を受ける。小説を面白くするために、史実を曲げても良いのかどうかは意見の分かれるところだが、ともかくこの作品のおかげで、「事実は小説より奇なり」ということわざは、単なる反語に過ぎないことが実証された。

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