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ミステリの祭典

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15年目の処刑

作家 勝目梓
出版日1993年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 たかだい
(2025/06/22 18:36登録)
姉を騙して自殺に追い込み、それを謝罪させようとし矢先にヤクザの殺し屋を差し向けられた男の15年にも及ぶ執念の復讐劇を描くハードボイルド作品
とりあえず、本作で本命の標的となる大臣に就任したばかりの政治家がとにかくクズなので、個人的に不快感なく主人公の復讐劇を楽しめた
もっとも、それに巻き込まれて色々と巻き添えを食って酷い目に遭う政治家の家族や、主人公と深い仲のママには思う所がないわけではないが、いくら大義名分があっても綺麗事では済まされない復讐という行為の無意さや無慈悲さが分かりやすく現れている部分でもあるのかと思います
随所に性的なシーンや、容赦のない暴力シーンが多発する作品である為、好みは極端に分かれそうだが個人的には(偶に読むなら)好きな部類の作品でした

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