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ミステリの祭典

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恐怖通信
中田耕治 編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日1985年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 弾十六
(2025/05/05 00:40登録)
1985年出版(河出文庫)。国会図書館デジタルコレクションで読んでいます。
SF系の作家が多い怪奇小説アンソロジー。見慣れない作品が多いので、編者がちゃんと選んでる感じがします。翻訳者は耕治さん主催の翻訳教室に所属していた人たち、ちゃんと弟子の面倒を見る良い師匠ですね。
収録短篇を発表年順に並び替えました。
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(8) Rose Garden by Montague Rhodes James (1911)「バラ園」モンタギュ・R・ジェームズ作、長井裕美子訳: 評価7点
ご婦人を怪奇小説に絡めるのが上手なMRJ。物語の流れが巧みです。そしてエンディングも素敵。
(2025-05-04記載)
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(4) The Ghost of Versailles by Frank Usher (1940)「ヴェルサイユの幽霊」フランク・アッシャー作、南波喜久美訳: 評価6点
マリー・アントワネットの幽霊譚。ちょっと変わったアプローチが面白かった。
(2025-05-05記載)
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(12) The October Game by Ray Bradbury (1950)「十月ゲーム」レイ・ブラッドベリ
(7) Devil's Henchman by Murray Leinster (1952)「悪魔の手下」マレイ・ラインスター作、成田朱美訳
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(5) Poor Little Saturday by Madeleine L'Engle (初出Fantastic Universe 1956-10)「愛しのサタデー」マデリーン・レングル作、笹瀬麻百合訳: 評価4点
基本、ファンタジーは好きじゃないのです。魔女が出てくる話。サタデーは面白いが、概ね凡庸。
(2025-05-04記載)
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(11) Operation Salamander by Paul Anderson (1957)「サラマンダー作戦」ポール・アンダースン作、川勝彰子訳
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(3) Victim of the Year by Robert F. Young (初出Fantastic Stories of Imagination 1962-08)「犠牲の年」ロバート・F・ヤング作、風間英美子訳: 評価6点
失業と職安とハロウィン。楽しげで面白い話だけど、ちょっとピンとこない。
(2025-05-05記載)
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(6) Unholy Hybrid by William Bankier (1963)「おぞましい交配」ウィリアム・バンキアー作、中山伸子訳
(1) The Ghost by August Derleth(1966)「幽霊」オーガスト・ダーレス作、羽田詩津子訳
(9) My Mother was a Witch by William Tenn (1966)「ぼくのママ魔女」ウィリアム・テン作、大久保庸子訳
(2) Bradley's Vampire by Roger. W. Thomas (1968)「ブラッドレー家の客」ロジャー・W・トーマス作、坂崎麻子訳
(10) Charles Kean’s Ghost Story: “Nurse Black” by Michael & Molly Hardwick (1969?)「ブラック乳母」マイクル・M[sic]・ハードウィック作、伊藤美帆訳
この人だけ作者の紹介が無かった。色々調べると "50 Great Horror Stories" ed. John Canning (Hamlyn/Odhams, 1969)にマイケル&モリー・ハードウィックの作品が多数収録されており、その中の一篇。タイトルも微妙にヘンテコに紹介(Chavles Keau’s Ghost)されていた。

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