home

ミステリの祭典

login
黒檀の箱
ジョニー・ルッドロー・シリーズ; 『東都書房 世界推理小説大系 第6巻 グリーン・ウッド』収録

作家 ミセス・ヘンリー・ウッド
出版日1963年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 弾十六
(2025/05/01 05:53登録)
初出The Argosy(UK) 1883-01〜03(三回) 国会図書館デジタルコレクション(元本は東都書房版)で読了。翻訳(原 百代)は流麗です。
東都書房 世界推理小説大系 第6巻 グリーン・ウッド篇に収録で、かたや長篇『リーヴェンワース事件』は単独登録。そのオマケのやや長い短篇なので、登録はどうしようかなあ、と思いつつ、単独エントリーにしましたよ。
Johnny Ludlowシリーズは、他に『探偵小説の世紀(下)』に収録されています。いずれも19世紀英国の香る、のんびりした、でもハラハラするなりゆきの優れた小説だと思います。
本格ミステリではありません。謎の事件が起こる人情噺。
本作は、金貨の詰まった黒檀の箱が現れたり、消えたりする話で、ジョージ三世のギニー金貨(直径25mm)がいい仕事をします。作中現在は1880年代でしょうね。
「年二百ポンド」が話題に出てきます。英国消費者物価指数基準1880/2025(153.73倍)で£1=29291円。

1レコード表示中です 書評