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ミステリの祭典

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海外ミステリ 誤訳の事情
直井明 著

作家 評論・エッセイ
出版日2003年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 弾十六
(2025/04/29 07:07登録)
2003年出版。直井さん、亡くなってたんだ… 「マルタの鷹協会」月報の文章を再構成したもの。誤訳の指摘の本だが、書名や訳者はほぼ書いていない。双葉、清水の両御大のはすぐわかっちゃうけどね。
文章の端々に、誤訳をからかうような表現があって嫌。まあ読む方からすれば、せっかく買って読んでるのにヘンテコなところがあったら頭に来るのはわかるが、300ページの小説をノーミスで走るのは無理な話。毎ページに変な翻訳が散りばめられてれば別だが、数か所の誤訳や勘違いを大袈裟に咎めるのはどうかと思う。
って全部、私に当てはまっちゃうんじゃない? 私はここが違ってるよ、となるべく指摘だけにしてるつもりだが、まあそれでも営業妨害だ、とか、こっそり指摘しろよ、という非難はあるだろう。そうは言っても立派に公表している翻訳作品なのだから、ある程度の批評を受けるのは仕方ないのでは?と思っている。他にめんどくさいこんな誤訳指摘をしてる人はあんまりいないのだし…
というわけで500冊記念は言い訳になっちゃいました。チャンチャン。

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