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ミステリの祭典

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アプルビイズ・エンド
アプルビイシリーズ

作家 マイケル・イネス
出版日2005年09月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2016/09/17 00:01登録)
(ネタバレなしです) 1945年発表の本書はアプルビイ警部シリーズ第10作です。「エンド」というタイトルが付いていますが別にシリーズ最終作ではありません(イネスはこのシリーズを1986年まで書き続けました)。エキセントリックな登場人物たち、先の全く読めないストーリー展開、幻想的かつ何ともユーモラスな描写、そして文学や芸術に関する知識があちこちで披露されていてわかりやすい作品ではありませんが、それでいながら不思議とすらすら読めるというイネス流ファルス本格派の典型的な作品です(肌が合わない読者もいるでしょうけど)。ところで本書はアプルビイとジュディス(未来の奥さん)の初めての出会いが描かれていますが、いつの間に結婚を決意したんだろ?

No.1 7点 mini
(2008/11/08 12:51登録)
イネスにはファースに属する一連の作品群があって、特に「ストップ・プレス」は最高傑作との呼び声もある
しかし「ストップ・プレス」は大作なので尻込みする読者もいるだろう
実はファース系の中で、分量も手頃でイネスのファースが味わえる作品が在るのだ
それが「アプルビイズ・エンド」で、内容的にはこじんまりとまとめた「ストップ・プレス」という感じで、同様のパターンながら、「アプルビイズ・エンド」もそれほど遜色ないのではとも思えるのだが

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