猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続 三島屋変調百物語 |
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作家 | 宮部みゆき |
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出版日 | 2025年02月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | ALFA | |
(2025/04/13 08:49登録) シリーズ開始から19年、第十作50話目ということで百物語の折り返し点になる。作中で、百物語は途中で止めると大いなる災いを招くとなっているので、作者も命がけということか・・・ 三編いずれもボリュームは中編ないしは長編レベル。なかでは「百本包丁」が読みごたえがあって楽しめる。母子のジブリ風味浦島太郎譚。 百物語より「地」の三島屋の物語の方が起伏が激しくなってきた。今後の展開に向けた布石か。 それにしてもこの淡々とした文体はどうしたことだろう?初期のスピード感や心に響く言い回しが懐かしい。 |