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ミステリの祭典

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グランド・バビロン・ホテル

作家 アーノルド・ベネット
出版日2016年02月
平均点9.00点
書評数1人

No.1 9点 弾十六
(2025/04/13 03:35登録)
1902年出版。Kindle私家版で読みました。翻訳は素晴らしい。読みやすくて、リズムがある。
いけすかないわがままな米国人大富豪とさらにわがままな娘(もちろん美人)が英国超一流ホテルで巻き起こす大冒険!全てはヒレステーキとバス・ビールから始まった!
すごく面白い極上エンタメ。展開はスピーディで目まぐるしく、登場人物もエッジが効いている。作者のエンタメ作品は『クイーンの定員2』で読んで感心したけど、長篇の長さでここまでチープで(褒め言葉)スリリングに(ジャニス)出来るんだ!
翻訳者さんによると、この長篇が著者の「ファンタジア」(著者用語でエンタメ作品のこと)の最高傑作らしい。
なおホテルのモデルはThe Savoy。作中で比べられてる他2箇所はThe RitzとCecilだろう。
トリビアは気が向いたら。

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